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サマー・オブ・84のpherimのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
2.9
1984年夏、隣家の警官を連続殺人犯と思い込んだ少年が、仲間と探偵行為に乗り出す。80'sリスペクトな音楽から近所の美人お姉さんへの憧れまで『ストレンジャー・シングス』スリラー版といった立ち上がりながら、従来のジュブナイル物では共通感覚として“やってはいけない”展開へ踏み込むあたり、諸々タガの外れた21世紀今日感あり。

見た目のテイストは『スタンド・バイ・ミー』『グーニーズ』から『ストレンジャー・シングス』へ至るジュブナイル物。けれどビデオゲームやアメコミ、サブカルに取り囲まれた空気のなかで、取り憑かれたように自身の陰謀論的真実を探求しだす結果、意外なリアルが顔を覗かせてくる展開はむしろ『アンダー・ザ・シルバーレイク』(https://twitter.com/pherim/status/1050755560511918082
) を想わせるpost truth的世界観。
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