サマー・オブ・84の作品情報・感想・評価

「サマー・オブ・84」に投稿された感想・評価

xxxxx

xxxxxの感想・評価

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この、何から何までストレンジャーシングスな感じは、わざと?
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.0
【漆黒の『スタンド・バイ・ミー』】
日本公開8月に控える青春ホラー映画。レトロな雰囲気から、日本の映画ファンの間で注目されているのだが、この作品は『ラ・ラ・ランド』級に厄介な作品だ。

映画単体で楽しもうとすると、あまり怖くなく、オチも変なので肩透かしを食らうことでしょう。

実は『サマー・オブ・84』は、『ラ・ラ・ランド』がミュージカル映画史を扱った論文だったように、『スタンド・バイ・ミー』論となっている。つまり論文映画なのだ。だから、スティーヴン・キングや『スタンド・バイ・ミー』のことを念頭に入れてみないと退屈してしまうかもしれない。

まず、この作品は蝶番のように『スタンド・バイ・ミー』の反転した世界を描き出す。

『スタンド・バイ・ミー』が死への好奇心から遠くへ仲間と旅する話になっているのに対し、こちらは死への好奇心から近隣を仲間と詮索する話となっている。昼夜もこの2作は反転している。

『スタンド・バイ・ミー』が、スティーヴン・キングの中ではホラー感がないけれど、あの時代に量産されたスティーヴン・キングホラー風に描いたら面白い化学反応を生むのでは?ただ、往年のスティーヴン・キングホラーを傑作に押し上げる隠し味に何を入れれば良いのだろう?『グーニーズ』的演出?スピルバーグ的演出?

とにかく製作陣は『スタンド・バイ・ミー』をスティーヴン・キングホラーの軸に如何にして近づけるかに取り憑かれたように演出に技巧を凝らしていて、独特な雰囲気が生まれています。

なので、頭でっかちでキツイ描写が多い。

ここまで、拘りに拘りぬいた作品だけに我々が忘れてしまったものを思い出させてくれます。携帯電話もパソコンも普及していない時代、謎や噂は、自分たちで少しずつピースを集めて真実へ近づいていった。今はインターネットの発達で、なんでも情報が簡単に手に入る。ヒントが無数にインターネットに広がっている。ただ、その時代に生きる者がもはや味わうことが難しくなってしまった、少しずつ真実を自分たちの手で掴んでいく面白さがあの時代にはあった。トランシーバーで連絡を取り合い、双眼鏡で対象を観察する。ゴミ箱から資料を入手し、仲間とああでもない、こうでもないと知恵を出し合う。ブンブンの幼少時代が蘇ってきて、郷愁の甘い蜜が身体全体に染み渡りました。

とにかく、最低でも『スタンド・バイ・ミー』好きにオススメしたい作品でした。
1984年夏、デイヴィ少年の住む町では子どもを狙ったシリアルキラー''Cape May Slayer''が話題になっていた。
ある日、隣人の警察官マッキーの家でちょっとした手伝いをしていたデイヴィは、地下室に南京錠の着いた部屋を見つける。
更にその後、彼の家に自分と同い年くらいの男の子がいるのを目撃する。
後日、その男の子が行方不明になったことを知り、実はこのマッキーこそがCape May Slayerなのではないかと疑い出し、友人らとともに捜査を始めるのだが…


「ターボ・キッド」の製作陣RKSSがお送りする今作は、80年代を舞台にしたサスペンスホラー。

まず、デイヴィら子ども達のキャラが超ベタなのが最高でした。
インテリメガネ君、ムッツリおデブ、Bad Guy風なやつ、それとデイヴィが想いを寄せる美人な幼馴染み。
これ、Bad Guyなイーツ君を除けば完全にズッコケ三人組でしたね。

皆でマッキーの一日の行動パターンを把握するために、分断で尾行して彼の動きを必死にメモったり、トランシーバーで連絡を取り合ったりと、この手の子どもが主人公な青春映画好きには堪らない小規模なドキドキワクワク感溢れるシーンが満載。
その時に流れるレトロで楽しいBGMは、「ターボ・キッド」にも通ずるものがありました。

デイヴィが部屋で双眼鏡越しにマッキーの家を覗きながら「見張ってるからな、こんにゃろう」とキメ顔で呟くのですが、ふと下を見ると幼馴染みが「ちょっと外出てきてよ」と手招きしているのを見て思いっきりニヤけるシーンが本当に笑えました。青春だねぇ。

と、ここまではこういったベタベタな演出を楽しんでいたのですが、この映画は途中から段々とダークな一面を垣間見せていきます。
そう、この映画、かなり重いんです。
なので「グーニーズ」とかああ言うハッピーなものを求めて観ると、とんだしっぺ返しを喰らいます。
そういった場面ではあのお気楽な音楽は鳴りを潜める訳ですが、一ヵ所、トランシーバーの混線する雑音がそのまま不安を煽るBGMとして機能していた場面があったのが印象的でした。

どこがどう暗いか、あまり詳しくは言及しませんが、この作品では子どもが抱いた好奇心に対する代償をしっかりと描いていました。これが非常に良かったポイントです。

子ども達が主人公の映画って、物語の登場人物もそうだし、何より観ている我々も一種の安心感を持っていると思うんですよね。だから心に余裕を持って観れるし、人によっては物思いに耽りながら楽しめる。
ところが今作は、そんな感覚を持たせておきながら途中で思い切り叩きのめされるんです。

自分たちがやっていることが如何に危険なことなのかを真に理解しないまま、スパイ気分で行動していく彼ら。その先に待ち受けるものを、王道パターンで誤魔化さずにダークかつある意味リアルに描いたという点が素晴らしかったです。

こういう映画でこの着地点って、あまり無いような気がします。
受け入れ難いかもしれませんが、個人的には声を大にしてオススメします。
kazata

kazataの感想・評価

3.0
1984年夏、スピルバーグに憧れるミステリー好き15歳男子主人公の周囲で怪事件が起こり、ご近所さんがシリアルキラーかも……と疑いを持った彼が仲間達と一緒に独自捜査(尾行&監視)を始める物語。

青春映画テイストを交えつつ丁寧に描かれる捜査模様に好感を持ちながら見守っていたら、事件の真相が意外とあっけなく解明されてしまい……「あれれ?こんなんで解決しちゃうの?」と肩透かし……と思っていたら、実はそっから先が本番でした!
ラスト15分くらいで唐突に繰り広げられる"あれこれ"な惨劇に理解&判断不能に陥ってしまい、そのまま置いてけぼり状態のまま終了。。。

途中まで『スタンド・バイ・ミー』や『スーパー8』を期待して見ていたのに……『ファニー・ゲーム』だったのかよ!(苦笑)

(そこまでして後味を悪くしたいだなんて、監督達の少年時代は暗黒過ぎたのかな?そっちの方が気になる…)

(日本では未公開でしょう……)