キャサリン子

第三夫人と髪飾りのキャサリン子のレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
3.8
ベトナム版「大奥」って感じ。
夫人同士のギスギスした諍いが無いからちょっと違うか(笑)


女性は初潮を迎えるとすぐさま嫁に出されるという19世紀の北ベトナム。
大富豪のもとに第三婦人として嫁いできた少女と、少女を取り巻く人々のヒューマンドラマ。


親同士の都合で会ったこともない男と結婚。
しかも、夫となる男性は自分の父親と変わらないくらいの年齢。
妻であっても男の子を産まなければ夫人とは認めてもらえない。

子どもを産むために好きでもない男と結婚させられるなんてカワイソ〜と思ったけど、初対面の人と無理矢理結婚させられるのは男も同じ。ほぼ種馬扱い。断るなんて絶対許されません。
たとえ心から愛している女性がいたとしても。


溜息が出るほど美しいこの村は、まさに桃源郷のよう。
長く続く豊かな川、そのふもとに広がる色濃い緑。
舞台となった場所は世界遺産にもなっているそうです。
映像が美しい映画が好きな私は、それだけでも十分に観る価値があったし映画館で観なかったことを心から後悔しています。


ラストは、とてもショックでした。
黄色い花が、そう繋がるとは…
キャサリン子

キャサリン子