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第三夫人と髪飾りのneroliのレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
4.2
桃源郷において、恋愛の自由を奪われた男女の映画🎬
 
いや、衝撃的な映画でした…(汗)
 
ベトナムでは、公開4日で上映禁止となってしまったそうで…。
(当時13歳で出演させた母親への非難により。
本人の性描写はあまりないのですが…。)
 
 
ベトナム出身の新人女性監督、アッシュ・メイファ監督撮影のうっとりするほどの映像美!!
 
舞台は、ベトナムの首都ハノイから約90㎞程南に位置する、世界文化遺産と世界自然遺産の双方の価値を備える「世界複合遺産」のニンビン省チャンアン。
 
 
14歳の第三夫人のメイ。
 
14歳というと、まだ同姓のお友達と遊ぶ方が楽しい年齢だと思うのですが…。
第二夫人を好きになったり、女性たちといる方が表情が明るくて楽しそう!!
 
しかし、初経がくるやいなや妊娠し、出産。
生まれた子供が、男の子でなかったことにがっかりします。
 
 
メイは、泣き止まない赤ちゃんに対して、毒を持った黄色い花を添えたり、
第二夫人の長女は、長い髪をバッサリ切るところで終わります。
 
女性が「男の子を産みたかった」「男になりたかった」という主張。
 
 
でも、男の人も可哀想なのです。

この地域では、家継ぎの長男も好きな女性を選べないのです…。
顔も見たことがない女性との突然の結婚。
 
その悲劇により、最後に衝撃的なことが起こります…。
 
  
19世紀ベトナム、桃源郷のような美しい地域。
でも、恋愛の自由は許されない…そんな映画でした…。
 
色々と考えさせられました。
 
 
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