さちえ

第三夫人と髪飾りのさちえのレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
3.8
女性監督の曾祖母の実話をベースにしたベトナム映画
14歳のメイが大地主の第3夫人として嫁ぐところから始まるお話

ベトナム映画は初めて観たけれど、山と川と自然と、清潔感のある民族衣装、観てるだけで清浄な空気が伝わってくるような素晴らしく瑞々しい映像でした
内容はあんまりスッキリしないけど、とにかく終始美しく爽やかな画で観てられる感じです

大奥のドロドロと違って、夫人同士は本当に仲良さそうにしているし、当時は親の決めた相手と結婚するのが当たり前で、この映画に出てくる裕福な家に嫁いだり産まれたりした娘たちは当時では恵まれてる方なのだろう
あまり幸せそうに見えないのは現代の女性監督が描くからであって、当時に生きていた監督の曾祖母自体はどう感じていたのかが気になる
ラストが脚色じゃなくて実話なら辛い…

主人公のメイ役の子が物凄い美少女だけど撮影時まだ13歳というのに衝撃
本国では13歳にこういう役を演じさせたことで物議を醸して4日で公開打ち切りだとか、勿体ない

地主の長男が女々しくてげんなり…
あの結末にどう責任取ったのかも描いてほしかったなぁ
産後メンタルのメイが長男の引き起こした事件を見ちゃったのがラストに繫がってると思う😣

何だかとりとめのない文章になってしまいましたが、とにかくベトナムの自然や家の佇まいが美しく、他のベトナム映画にも興味が湧いた作品でした
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