Fumi

運び屋のFumiのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
イーストウッド映画はどれも観ていて安心感がある…。変に凝ったストーリーや皮肉や刺激などではないストレートな人情劇でありながら、いつもしっかりその時代のアメリカ社会を描いているのが凄い。ルートを走る車とアメリカ大陸の広大さも気持ちがいい。
これだけ「普通の1番大切なこと」を哀愁とエレガントさを纏って撮れるのはイーストウッドだけだろう…90歳になるイーストウッドの老いた人間にしか語れないものがある。土いじりをするその手を観て、今は亡き祖父を思い出す。
素直に感動した。

追記 2019年当時の時代感的には「ちょっともう古い感じだろ」と思ったが、今観るとむしろこのストレートさが刺さる。彼は、実はもう時代の先をいってるのかもしれない。新作のクライマッチョも、普通さへの安心感が本当に良かったから。
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