イツキヨウ

運び屋のイツキヨウのネタバレレビュー・内容・結末

運び屋(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

失った家族との時間がテーマ

冒頭から設定がヘビーで、主人公のアール(90歳)は仕事優先で家庭を蔑ろにしていて、妻とは破局、娘からは勘当されていた。
仕事も上手く行かなくなり職場も家も失ってしまう。
途方に暮れて家族を訪ねたら、孫娘の婚約パーティーが行われていた。アールも祝おうとしたが、妻と娘に門前払いを受ける。
家族を代償に仕事に打ち込んだにも関わらず、仕事は失い、家族ともやり直す機会もない。アールの悲しみや失った家族との時間に対する後悔、やるせなさ、諦観を感じさせる演技が良かった。
運び屋の仕事中、危篤の妻の元に駆けつけ、最後の時間を過ごす様子は余りにも辛いものがあった。
その後、アールはDEAに捕まるが、よぼよぼな歩き方や曲がった背中、法定で罪を問われている様子に対してなんとも言えない後味の悪さを感じた。
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