このレビューはネタバレを含みます
カリコレ2019にて。
親には認められず、学校ではイジメられている孤独な少女マリアは、性的な衝動に身を任せることで不安定な心を慰めていた。
ある日、鏡に写る自分自身の声に促され、目を背けてきた自己欺瞞と弱い自分を清算していく。
欲望のままに奪い、傷つけ、復讐をしていくマリアが募らせる虚しさと、その行き着く先のおおらかさ。。。
注がれていないと感じていた愛情はすでに手元にあったのかもしれない。
マリアの内なる声の正体を示唆するものは早々に提示されるので、その後のストーリーはある程度の予想ができるのだが、多様な表情をみせるマリア役のインディア・アイズリーがとにかく魅力的である。