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映画ドラえもん のび太の月面探査記のNのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

‪今年はかなりOPに力が入っていて思わず目を見張った。子供たちの歓声と親御さんの感嘆の声が聞こえてきて、「あぁ愛されてるなぁ」と思い涙ぐみながら鑑賞開始。
例年通りのび太くんのお部屋から物語は始まる。お部屋のシーンでふと本棚の前に積んであった本に目が止まった。背表紙には「宝島」「いぬねこ」「(あともう1冊あったけれど忘れてしまった)」の文字。ここでも愛と歴史を感じた。
毎回の映画に含まれる“思わずふふって笑ってしまうようなシーン”では、ドラえもん好きの作家さんが書いただけあるなぁと感心しながら笑ってみたり、びっくりしたり、純粋に楽しめた。
映画冒頭に出てきた出木杉くんは相も変わらず大人びていて、彼は私たち大人に近いのかなぁと思うと少し不憫に思えた。君も色んなことを想像して、未来を創造できる力があるんだろうね。出来杉くんは素敵なパパになる未来が見えるよ。
ジャイアンは本当に面倒見がいい!ジャイ子ちゃんのことも大切に思っているし…弱いものいじめを一番嫌うのは実は彼なんじゃないかと思っている。そうか、彼はいいお兄ちゃんだったな…って思い出せた。君はいつも誰かの味方なんだね。
今作は個人的にスネ夫くんが大活躍な気がしている!!ちょっと好感度上がったよスネちゃま!!!スネちゃまの活躍をもう一度スクリーンで観たいくらいだ!!!いつも何かに怯えていたり、人一倍責任感を持っているような彼が自発的に動いて、選択するシーンでは成長が垣間見えて泣きそうになった。家族の笑顔と天秤にかけたのかなぁ…大切なものは全部守りたいよね。
そして、のび太くんのことをいつも信じているしずかちゃん、地球を見ながらお風呂に入るしずかちゃん、焼き芋風のお餅に目を輝かせるしずかちゃん、スーパー手袋で大きなパイプを持ち上げ敵を薙ぎ倒すしずかちゃん、エンドロールのうさ耳しずかちゃん、来年の番宣のしずかちゃん、しずかちゃんかわいいよしずかちゃん…。。私は死ぬまで彼女に憧れ続けるだろうな…。スカートがふわってなるシーンの度にパンツ見えないかなぁなんて期待をしてしまってごめんなさい(懺悔)。
相変わらずのび太くんのセリフには気付かされることがたくさんある。彼は人に対して真っ直ぐだからこそ、相手も彼には真っ直ぐに向き合わないといけないと感じ取るんだと思う。私自身そう思って見守っている部分もあるのかな。あの場面で、大切に思うからこそ護りたいからこそ別れるっていう選択をできるのはのび太くんだからなんだろうね。5年生の頃の私にはきっと出来ない。とっても素敵です。
‪小さい子供には理解するのが少し難しそうな場面があったけど、「気持ちはわかった」って言ってる男の子がいてほっとした。‬その子と私が関わることは無いのだろうけれど、それでも嬉しかった。
‪「想像することを諦めたら破壊になる、想像力が未来を造るんだ」という台詞が忘れられない。
いつだって“想像のタネ”と“成長の水”をくれるのはドラえもんなんだよね。
ドラえもんを見て育つことができる時代に生まれたことを誇りに思う。
ずっと友達だよ、ドラえもん。
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