いわゆるロリコンの語源になった小説が原作で、2度目の映画化作品。
おそらく1度目のスタンリー・キューブリックが撮った作品のほうが有名だと思うけど、こちらのほうが比較的原作に忠実とのこと。
内容が内容だけに共感はしづらいけど、ジェレミー・アイアンズの好演が内容に説得力を持たせてくれてはいる。何よりちゃんと主人公を気持ち悪く描けているのでちょっと安心した。
一方で、展開は結構難解のはずなんだけど、演出のせいで少しチープに見えなくもない。通俗的な独白のさせ方には、ぶっちゃけ微妙さを感じた。
ただ、なかなか嫌悪感の湧く内容ではあるけど、好き嫌いせずに見てみれば、ちゃんとメッセージ性も芸術性もある作品なんだと知れたことは良かったと思う。
とはいえ、全体を通して、やっぱり好きにはなれそうにはないや。