Tyga

ふたつのカタルーニャのTygaのレビュー・感想・評価

ふたつのカタルーニャ(2018年製作の映画)
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観る時に結構な数の前提知識が必要で(シウダダノスは政党なのか、人名なのかしばらくわからなかった)、出てくる政治家や専門家の数が多い上に結構短めの一言で次から次へと次から次へと語りに入るから、「それであなたは何をされてる方なの?」と途中で聞きたくなる人も多かった。
一人だけずーっとニヤニヤしてる人がいて、背景にスペインとEUの国旗があったから、その人だけ立場がわかった。

ただのツーリストの主観だけれど、バルセロナに行った時、近くの村を巡ったらカタルーニャの旗しかなくて、スペインではなくて、カタルーニャなんだろうなとは感じた。(バルセロナもカタルーニャの旗が多かった)
この映画でも政府側のシウダダノスのリーダーの女性含めてカタルーニャの人たちは自分がカタルーニャ人であることは前提とした上で、その上にスペインを乗っけるかを考えているのだろうと感じた。投票させないっていう暴力はよくない。これは絶対に。

人も経済も結びついていて複雑すぎて住んでても拗らせそうな問題だけど、ずっと頭の片隅には入れておこうと思う。

逮捕された9人は2年前に恩赦で出所しているらしい。というか、大元の「反乱罪」っていうのが1822年の法律らしくて、法学者は「法律は体制の穴を埋める役割をします」みたいなこと言ってたけど、どっちかというとこれを使うのは「奥の手」じゃない?って気がした。
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