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蜜蜂と遠雷のmeifanのネタバレレビュー・内容・結末

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞しました。

監督もおっしゃっていましたが、ピアノコンクールが題材でありはものの、競い合う作品ではありません。コンクールといえど、皆んなでピアノに向き合う形で、今までに見たことのない描き方だなと思いました。
これまで見たピアノ作品の多くは手元の画角が不自然に感じることもあったのですが、この作品は本当に弾いてる!?合成!?と思うほどでした。(実際に俳優さんが弾かれていらっしゃる場面も多いとのことでした)

また、自然の描写もとても多く、"世界は音楽で溢れている"ことを体感できました。普段、道を歩くときイヤホンをしていることが多く、自然の音に触れる機会が確実に減っています。この作品を見たことで、音楽を聴かずに歩くことをつまらないと思うのではなく、自然の音を聴くという目的にシフトしようと決めました。

劇的な結末があるわけではないにも関わらず、心に響き、気づけばエンドロールで涙を浮かべていました。
とても不思議な気持ちにさせてくれる映画でした。
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