ありてん

蜜蜂と遠雷のありてんのネタバレレビュー・内容・結末

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作既読未読で意見が分かれそう。クラシックの知識がなくても楽しめます。もちろんあった方が。
4人の天才たちがバチバチに火花を散らしながら競い合う、というわけではなく互いに補い合いながら入賞を目指していく感じ。役者がイメージに合っていて、演奏シーンは素晴らしく響いた。指の動きはもちろんだが演奏しているときの表情をみているだけでも楽しめる。ラストは圧巻。

以下原作既読としての感想
原作通りの物語展開じゃなくて残念。2時間で映像化は無理があった。薄くなってしまった。本選にキャッチアップしたのは意外性があって良かったと思う。映画としてラストが盛り上がった方がいいので。
登場人物の性格も少し違う。風間塵の規格外感も薄かった。ピアノを聴いているときの各登場人物の心理描写もない。なによりも個人的に大好きな、写真を撮るシーン、明石と亜夜が2人で号泣するシーンがなくて残念。

本を読んでいるのに頭に音楽が鳴り響く。これをどう映像化するのだろうか楽しみにしていたがそこは表現されてなかったので一気に貪るように読んだときの感動と余韻は生まれなかった。映像作品としては面白く見れました。
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