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蜜蜂と遠雷のmizのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.5
2年程前に原作読了済。ざっくりしたあらすじや登場人物は覚えているが、演奏等の細かい描写は忘れている状態で鑑賞。
結果、この状態が鑑賞に最適だったと確信している。
原作は本当にすごかった。読むだけでピアノの音が聴こえてきそうで、読み終わった後充足感でいっぱいになる本だった。
でもやっぱり音ありの映像で観たいと思った、あの時の私の希望を見事に叶えてくれる映画だった。

二次予選の栄伝亜夜と風間塵のカデンツァは、私が本を読んでた時に漠然と感じ取っていた壮大なイメージにぴったりだった。
あと、風間塵も本の中から飛び出してきたじゃないかと思うくらい、完全に風間塵だった。
最後の栄伝亜夜のくだりでは涙が止まらなくなった。
全部見終わって、蜜蜂と遠雷というタイトルの意味が、私の中で急に腑に落ちた。
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