阿呆

蜜蜂と遠雷の阿呆のレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.6
あー~ーー!!
個人的にすっごく刺激になりました!!
松坂桃李だし、音響映画だし、劇場でなんか観たい!!観ちゃえ!!!って思って、ジョーカーのあとに明るい映画を入れる形で劇場入りしたけれど、正解!!

正直に、出だし、静止場面が多くて、松岡茉優にカメラを当てると、向けてるだけってか、呼吸してる?って感じに思ってしまったり、鍵盤を叩く指と音響の誤差を感じてしまって、「まあみてやろう」みたいなノリで粗探ししてしまっていて、あ~失敗だったかなぁ...なんて、疑心があったんだけど....

松坂桃李演じる明石の「春と修羅」「カデンツァ」の演奏から鳴る"あめゆじゆとてちてけんじや"のリズム
あそこから爆発的に夢中になってしまった!!!!!!

それから鈴鹿央士演じる塵がめっちゃいいんですよね!!!!!!目めめめ!!!って感じで、天才肌として壇上が見事!!!
森崎ウィンも初見で、彼の演じるマサルも、ああプライドを構成したほど、努力家で自信家な子なんだなぁと愛着がつき...松岡茉優、松坂桃李は演技派!!って印象だけれど、度肝抜かれました!!
肝心のお目当て松坂桃李は、今回凄く彼の高身長を感じました、あとパパ役いいですね...

四人の群像劇、というか、彼ら中心に、"音楽"という焦点に誰もが向き、尽くして作り上げていく物語です
でも4者の音楽への思いや、トライする角度が面白い、松岡茉優演じる亜夜の涙するシーン、ほんっとにあそこが一番胸が詰まりました、天才じゃない私でも、あの思いは凄くわかる
音楽へかける"思い"なんて天才、平凡なんて関係なく、"思い"なんですよね
裏からも、審査員席からも、客席からも、出演者からも、全員"音楽"を作り上げるという集中の熱量を感じました
途中で鹿賀丈史が指揮棒を振るんですが、笑顔にやられました、あんなん誰もが絆される....
ちょい役なんてどこにいる!?っていうぐらい、全員の熱がこもっていた

特に出演者からは安全な位置からではみられない物ってものを改めて教えられたというか...それを追及していくと見える何かへの感動と、それを知る喜び。そういう観点ですっごく、刺激になりました。何かまた探してみようって気になりました。

プロコフィエフめっちゃいいですね~
とってもいい夜になりました!💃🕺
阿呆

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