松岡茉優の演技は共演者の演技や監督の演出、撮影後の編集までコントロールしてしまうような力がある。それは良くも悪くも、なのかもしれない。だからこそ、バイプレイヤーとして光るのかもしれない。座長としては、作品を選ぶのかもしれないと思った。
新人の紹介として良かったと思う。森崎ウィンもハマり役だった。松坂桃李は最近色々な映画に出てて、その作品選びは面白いと思うのだけど、演技は…あまり好きじゃないかも。
石川慶監督は、変わったことをしてる。既存の枠にハマらない作品だったけど、それがあまりハマらなかった。
映像もやたら凝ってて、面白いところもあったけど、好きじゃない。
中盤までは、説明説明説明！という感じで嫌だったけど、クライマックスにかけては監督の本来のセンスが出せていたのか、割と面白く観られた。
幕切れの潔さは特に評価したい。地鳴りのような万雷の拍手が、雨音と雷鳴に聞こえた。
関係ないけど「祝福」という言葉を最近よく耳にする。自分自身はあまり使ったことがなかった言葉なので興味がある。「祝福されている」とはどのような状態、意味なのか。簡単には使えない。
