椋太

蜜蜂と遠雷の椋太のレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.0
希望を感じて走り出さずにはいられなかった。こんなに楽しさを感じられる世界だったなんて!(原作未読、積読)

覚悟を持たずに職業にしてしまう。そして、生活のために抜け出せない。違う生き方があったんじゃないか。。。倦んだ気配を一掃する演奏。違う。もっと楽しんでいいのだと気付かせてくれる。

ただ振動を拾っているだけだが、どれだけ実験的で完成されていない音色であるか。音楽だけじゃない、人が作り出すモノには全て、マイクの向こうにある血が通っている。

場面を絞ってコンテストに集中しているのがいい。音もいい。彼らに多くを語らせない短時間で、繊細で美しく彼らの考えを伝えてくれると同時に、その背景を考える余地がある。そのひとつの大きな要因が松岡茉優さん。やべぇ。
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