その場の雰囲気や相手の立場などを気にしがちな日本人には妙に身近に感じられる作品。
結局、長いものには巻かれろってことだろうか。
この人本当に将校?と思ったとしても、制服と階級章を身につけている以上指摘するのはリスクが高すぎる。
上官に不敬を働けば損をするのは自分。
今の社会でもこういう心理は変わらない。
上司からおかしな指示を受けて、それはおかしいですよと真っ向から言える人がどのくらいいるだろうか。
おかしいと思いつつも指示通りに行動するのでは?
失敗した時に責任を押し付けられるとしても…。
ただ、自分もそれが楽なんだろう。
自分は指示されただけだって言えるから。
反発したはいいがそれで失敗したら黙って従った時より悪いことになる。
だから今日も指示された通りに行動する。
指示通りに引き金を引く。
なんともやるせない映画でした。