☆ザ定番もののイギリス的探偵映画。大作家のお祖父ちゃんが殺されるサスペンス。
☆屋敷のなかで、家族への事情聴取を中心にして回想シーンから段々と真相に近づく展開。あと何分しかない！という時限式トリックはスリリングで上手い。ちょうど中盤に逆転劇が起きる構成で、前後の家族たちの態度のどろどろした変化など、勢いもあって面白い。
☆お屋敷のレンガや石造りの格式高く重厚感ある雰囲気、美しい装飾品あふれる室内の豪華さは見事だった。紳士と淑女な上品なファッションもブリティッシュで良い。特にナイフの椅子はシンボリックで美しい。
☆全部見通しているような一流探偵は、存在感があって味がある。それ以上に何か爆弾を抱えていそうなひいおじいさんの存在にはたまげた。
☆ドラマティックなクラシック音楽は、スリルな雰囲気に効果的だった。
☆終盤の推理披露は、自信満々な芝居でお見事おめでたかった。
