ちゃくろねこ

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のちゃくろねこのレビュー・感想・評価

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クリスティ風古典的ミステリの体裁でありながら、移民への偏見という現代の社会問題を取りいれて、しかもそれがしっかり謎解きの根幹に関わる取り入れ方をされていて、エンタメとしての楽しさと社会的メッセージ性をどちらもしっかり伝える手腕、お見事でした。
あからさまな差別発言をする奴も最低だけど、優しげな顔して「相手がいい子だから」「自分たちより下の立場にいるなら」差別しないであげるよ、っていう条件付き反差別論者の冷酷さも最低ですね。

個人的に、登場人物が多すぎず、場所もあまり移動せず、ストーリーの面白さや会話の妙、役者の演技力で魅せてくれるタイプの映画は好きなので、とても楽しめました。
役者の配置自体も面白いし、役者の良さや意外性がグッと引き出される細かいシーンがたくさんあった気がするので、今後ライアン・ジョンソンは役者からもひっぱりだこの人気監督になりそうです。
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