キングジョー

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のキングジョーのレビュー・感想・評価

4.5
なかなか面白かったらから俺は好きな作品『ルーパー』の脚本、監督をつとめた今作の監督、ライアン、・ジョンソンがアガサ・クリスティ風の古典的ミステリーが撮ってみてぇ、とか言ったみたいで。
のっけから超古典的推理小説の雰囲気がビンビン。アガサといえば容疑者の棚卸から始まるのが常だが、この映画も最初から一癖も二癖もある容疑者達がゾロゾロ出てくる状況で展開される。
びっくりなのは、そのメンツ!
よくぞ揃えたと唸りたくなるような、そりゃもう楽しくてワクワクしてしまう新旧の俳優陣が目白押しで登場する。当然他作品では主役を務める演技派で超個性派の役者ばかり。
2017のケネス・ブラナーの『オリエント急行殺人事件』が原作に忠実に撮られたにもかかわらず…それ故にか?ダッサイ演出でイマイチだったのに対し、今作は完全オリジナルゆえ演出からしてもかなりイケてる。ポアロはこうじゃないやらあんなことしないやら、ぐちぐち煩いミステリーファンも関係ないからね。
シャノンとトニコレのキレッキレのクソ野郎演技もさることながら、やっぱりこれがまぁアナ・デ・アルマスが可愛いくて。