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僕たちは希望という名の列車に乗ったのKのレビュー・感想・評価

3.7
原作「沈黙する教室」は未読。実話ベース。高校生役の面々がお洒落なので、ところどころファッションショーを見ているよう。ハンガリーのサッカー選手 フェレンツ・プスカシュ。思いつきの行動力で敢行した2分間の黙祷。それが呼び起こす思わぬ事態。想定外の騒動。体制側の大人たちの醜さ。写真。決意。別れ。握手に涙。「英雄になるな」。「私の案です」。彼らが連携する姿を見ていると映画『いまを生きる』を思い出す。革命の重み。家族を守るということ。パウルとエリックのその後が気になる。この辺りのエピソードは願わくばフィクションであってほしい。高評価に納得の一本。ドイツ映画はやはり心理描写の機微にこだわった作品が多い印象。最後まで観てタイトルを理解した。
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