たく

僕たちは希望という名の列車に乗ったのたくのレビュー・感想・評価

3.8
1956年のハンガリー動乱の犠牲者に2分間の黙祷を捧げた東ドイツの学校のクラスが国家の思想統制で追及されていく怖い実話で、現代からすればそんなことが問題になるの?って驚いた。
体制側の人達はナチと敵対する立場なのに、ナチと同じような事をやっててゾッとした。
西と東で報道内容が全く違くて、真実ってなんだろなーと悶々とさせられる。

生徒が裏切るのかどうかっていうサスペンスが進行していき、ある生徒の親の事実が明らかになるところで泣ける。ここは多くのお客さんがすすり泣いてたね。
まあ大人もいろいろ事情があっての行動を取らざるを得ない訳で、労働者とエリートの階級差の問題とか複雑な気持ちになった。
邦題の意味が分かるラストでちょっとホッとした。

ちなみに原題を調べたら「静かな教室」って意味。邦題は軽くネタバレしてるのが多くて、「雨の朝巴里に死す」とかモロバレしてて酷い(笑)
たく

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