axuaya

僕たちは希望という名の列車に乗ったのaxuayaのレビュー・感想・評価

3.9
まずは、あれが黙祷なのか?と。
黙っていればいいわけ?

熱い思いで提案したクルトに何となく乗っかっただけに見えるクラスメートたち。
何度となく出てくる【多数決】
みんなで決めたことだから。自分の考えもなしに何となく...が最後は【自分で決める】ことに。
若くしての選択と決断は勇気のいることだろう。

テオの表情に列車内にクラスメートの顔が見え、無事に発車した安堵感は垣間見えても、そこに希望を感じる表情はなかったように思う。希望という名の列車は、先への不安と残してきた家族への想いを乗せて、その後彼らはどうなったのか原作本を読みたくなった。

一人ひとりの苦悩が感じられる中でエリックのエピソードが一番きつかった。
テオ親子、クルト親子の最後は息子の決断に理解を示したところもグッときた。でも、この別れって異常だよね。
テオ達は18歳。ソ連軍の兵士も『俺は21だ。好きでここにきているわけではない』って言葉もね...。
テオの弟達も可愛いし、家族への愛も感じるし。
親達の過去が徐々にわかり、故に子ども達にはエリートの道を歩ませたいって気持ちも分かるしね。
書きたいことはいっぱいあるけど、まぁ観てください(笑)

実話なんだよね...。
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