クリストフォルー

完璧な他人のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

完璧な他人(2018年製作の映画)
4.1
リメイク(国別)競作映画はいくつかあるが、本作は、特に制作国の社会状況・国民性を、観る側が推し量りながら鑑賞することが求められる。オリジナルのイタリア映画「おとなの事情」(日本版「おとなの事情 スマホをのぞいたら」もある)とタイトルを変えたことも、登場人物それぞれの抱える闇(病み)を、原典以上に際立たせようという意欲が感じられる。そして、7人の俳優(娘役を入れると8人)と声のみの共演者たちの生み出した相乗効果に、韓国映画慣れしている私も見事に巻き込まれた。

韓国映画(ドラマ)を吹替えでは観ない方だが、本作は日本語版が欲しい。電話の声も含めて、名声優を集めた吹替え版をBSあたりで作ってもらえないかしら。
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