リッジスカイウォーカー

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のリッジスカイウォーカーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作炎の王国から本作を心待ちにしていました。

ジュラシック・パークから約30年。
観たかった本来の意味での1からの続編を、ついに観ることができました。

これこそが1からの真の続編。

ジュラシック・パークファンの全ての期待に応えてくれたコリン監督には感謝しかありません!!

本作を作っていただき、本当にありがとうございます!

本作の悪役であるドジスンが、ある場面で赤い缶を感慨深そうに観ているシーンがあって、最初は気づかなかったんですが、2回目にクローズアップされた時に「あっ!!」って気づきまして、その瞬間に身体中の毛が逆立つような高揚感を得ました!!


わ、忘れてなかったんだぁああああああ!!!って。

1のネドリーが恐竜の胚をシェービングクリームの缶に入れるシーンがありまして、ネドリーに恐竜の胚を盗むことを依頼していた黒幕は誰なのか?ということは、本作まで全く語られてこなかったんです。

約30年越しにこの伏線をぶち込んできた。
これはもう拍手喝采です。
賞賛に値します。

ネドリーと同じく、ディロフォサウルスの毒で絶命するというオマージュも含めてね。


そしてパークや島という限られた土地ではなく、完全に地球規模で恐竜という生態系が復活した後の人類との共生をくまなく描き切ってくれました。

これが観たかったんだ。
観たかったジュラシック・パークの続編が目の前に。
感動しすぎて、そこかしこで鳥肌。
目頭も少し熱くなりました。


僕がジュラシックパークを映画館で観たのは高校生の頃で、あまりにもそこに本物の恐竜がいる!鳴き声が付いてる!!そんでもってとんでもなく動き回る映像の数々に度肝を抜かれ、カルチャーショックを受けまくりました。

そしてあの興奮をずっと30年引きずってきたんです。
それが本作でついに満たされた。

あの時と同じ感動、いやそれを超えました。
30年という重みはデカいけど、それだからこその最終章というすべてにケリをつけた文句の付け所のないストーリーに、もう!高らかに叫びたい!!


グランド博士の後悔。
エリー博士の想い。

そして自ら滅亡へと歩み続ける人類への落胆を吐露するマルコム博士。

パークから引き連れてきたこの想いたちと、


ウー博士の贖罪。
イザベラちゃん(目がくりっくりでもうホントかわいい。こんな娘が欲しい。)演じるクローン人間の生への葛藤。愛の形。


両親が助けにきてくれた!という再会のシーンでは胸が熱くなりました。


全てを巻き取って、今現代が抱える地球温暖化への、ダイバーシティへのアンサーとも取れるラスト。

まぁもう大団円しかない。
気を衒わず、ストライクゾーンへの直球どストレート!!!

気持ちいい。
清々しい。


観たいものを全てぶち込んだ、これ以上ないくらいの圧倒的エンターテイメント!!

映画はこうでなくちゃ。
僕が観たい映画ってこれなんです。

明日への活力になるような。
明日への指針を少し示してくれるような。
またこの幸せを噛み締めたくなる、そんな作品。