カズミ

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のカズミのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

『ジュラシック・ワールド』三部作の完結編、ということだが、個人的には昔懐かしい映画のオマージュ作品のような印象を受けた。

恐竜映画を謳いつつ、今回は後半に至るまでその活躍は少なめ。話のメインがまさかのイナゴパニックだったので、今回は恐竜よりも遺伝子操作が起こし得る明暗をテーマに据えているように感じた。

また、メイジー奪還のあたりから美術が急に某宇宙戦争映画に酷似し、エピソード0でも始まって「──こうして、タトゥイーンが出来上がった」とでも言い出すのではないかとヒヤヒヤした。
『インディ・ジョーンズ』を感じさせるシーンもあったので、もしかすると意図的なのかもしれない?

個人的には、世界に散ってしまった恐竜にどう対処していくかをもう少し軸に置くのか、と考えていたので、少し拍子抜けした感も否めないが、ドラクエっぽい新説の恐竜の動画が拝めたり、エリマキトカゲの攻撃の再演があったり、と単体の映画としては見応えもあり、充分に楽しめた。
ブルーとの関係はもう少し描いて欲しかったなあ、と思いつつ、野生のエルザを彷彿とさせる無言の別れのシーンは、やはりじんわりくる。動物と恐竜たちが共生するエンドは想像力が掻き立てられ、胸が熱くなりました。
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