このレビューはネタバレを含みます
ミュージカルにおける歌と踊りは、登場人物達の心理描写の可視化と個人的には解釈しているのだけど
恋人を失って帰って来たばかりのアニタの前で、仇への愛を高らかに歌うマリアがメンタルやべえ奴に映ってしまった
正気かお前殺されんで
その後も彼女にトニーへの伝言を頼む始末
正気かお前殺(以下略
トニーもトニーで、服役の経験から自分を見つめ直した人間が、彼女と1発かまして逃避行とは、ちょっと成長が無さすぎるのでは
罪と向き合う決意をしたトニーが撃たれてしまう方が展開としてもドラマチックな気はするけど…なんて原作を知らないにわかは思ってしまう
全体的にちょっとこの二人が自分勝手過ぎかな、君達2人を中心に世界が回っているわけじゃ無い、愛は盲目って事か
もちろん良かった点もあって、前半の明るい描写から突然シリアスになる展開は良かった、大人数での情熱的なダンスもミュージカルの魅力を感じ見入ってしまった
ミュージカルとして劇場で観たらまた印象は変わるのかもしれない、名作ミュージカル×スピルバーグという事で観たけれど、映画として期待した程では無かった
ミュージカル映画との和解は次回に持ち越しかな