Ideon

ウエスト・サイド・ストーリーのIdeonのレビュー・感想・評価

4.0
ニューヨークのダウンタウンの再開発地区。ホワイトトラッシュの青年たちのジェット団とプエルトリコ移民の青年たちのシャーク団が、日夜抗争を繰り返している。そんな中、ジェット団のトニーとシャーク団のリーダーのベルナルドの妹マリアが恋に落ちる。ところが、二つのグループの対立はますます激化し、完全対決ということになってしまう。トニーは間に入って止めようとするが、事態は破滅に向かうのだった…というお話。
ロバート・ワイズ版は摩天楼の俯瞰撮影から始まるが、今作は再開発のスクラップのクローズアップから入るという対照的なオープニングである。ストーリーはほぼ同じだが、街中を背景にしても舞台を意識させる前作と違い、今作は同じダンスも車道で車の隙間を縫うように行われ、より現実的である。キャスティングも白人とラテン系としっかり分けられており、人種間の分断がテーマであることが、見た目にもよく分かる。無駄なくわかりやすい非常に良くできたリメイクである。ただ、私は、主演の二人が貴乃花と奈緒に見えて仕方がなくなったので、雑念が入ってしまった。
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