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ウエスト・サイド・ストーリーのtomoeのレビュー・感想・評価

3.7
舞台は第2次世界大戦後まもないNYのウエストサイド。夢や成功を求めてきた移民たちがそれぞれの縄張りを張って生活している。ある日イタリア系のトニーは敵対しているプエルトリコ人のリーダーの娘マリアと恋に落ち、お互い共に暮していくことを誓うが両者の派閥は避けられない抗争へと突入していく。
前半は間延びしたような感じがあったものの、後半はすっかり物語に没頭していた。恥ずかしながらミュージカル版も1961年の映画版も未鑑賞で、予備知識も入れずに観たので、ほんと最後はえ?このままでは誰もハッピーにならないけど、、最後どうまとめるんや?と思いながら観てたけど、そのまま終わってしまった。笑
本当に憎しみの連鎖というか誰かが思いとどまらなければこの憎しみ合いは永遠に終わらない。でも愛する恋人を、愛する仲間を殺されて許すことなどできるのだろうか。
誇張はあるにせよ100年ほど前にはこういった世界があって、今のこの世の中は間違いなくその世界の続きである。今の世の中は少しはマシになっているのだろうか。
アメリカは特に差別に対して敏感だけど、こういった背景がいろんなところで起こっていたと思うと、月並みだけど人種とか肌の色とか関係なく、人と人とがリスペクトし合って、自分や周りの人が大切にしたいと思う人を何の障害もなく大切にできる世の中になっていって欲しいと思う。
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