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ウエスト・サイド・ストーリーのAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

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前作より上回ってた(と思う)点は、
まずはカメラの躍動感。ぶんぶん動くカメラワーク、バリエーション豊富なカメラアングルで視覚的に楽しませてくれる。

あと舞台セットとロケハンが大幅にブラッシュアップされ迫力が増してる。再開発により取り壊されてる街並み。(解体中というより、荒廃した世紀末、北斗の拳の世界みたいだった)

演舞パートでは「アメリカ」「アイフィールプリティ」(洋服屋の店員同士で戯れて遊ぶ)なんかは、踊る舞台立てがさらに幅広くなり、ポップキでャッチーな場面になっていた。

人種同士の対立、ヘイトの連鎖などの主題はそのまま現代に通じるもので、そこにこそスピルバーグが今作る意味を見出したと想像できる。

男性達は成熟できずホモソーシャルな集団に籠もり、好戦的な態度から拔けられない一方、
女性達(特にシャーク団の)は、アメリカに適合しようとして、ダメな男達を叱咤する姿勢が今作はより強調されていた印象。

「ウエスト・サイド物語(1961年版)」
「イン・ザ・ハイツ」
「ウエスト・サイド・ストーリー」
三作纏めて観る事をお勧めしたい。
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