1961年に公開された同名作を巨匠スピルバーグがリメイクした大作を鑑賞
オリジナル版は未見のまま今作を鑑賞したので、新鮮な気持ちで物語を楽しみました
どの程度オリジナルから変更されているのか等の比較をすることはできないが、先入観なしに一作のミュージカル映画として観た者の感想としては、撮影、演出といった映像面に関しては感嘆するものがあったのだが、脚本面に関しては気持ちを持っていかれるほどのものを感じられなかったというのが正直なところ
隙のない見事な画作りが全編を彩り、華麗なダンスとミュージックが重苦しい物語を観やすくしているので、120分を超える長尺が全く苦にならない
オープニングから魅せられる圧巻のダンスによって期待が上がった鑑賞者のテンションを下げることなく、最後まで画面に引きつけさせるスピルバーグの力量に感服させられる見事な一作だ
ただ、個人的には理屈より情熱を優先する物語(特にラブストーリーの場合)が好みではないので、どうしてもあらゆる展開に対してモヤモヤしてしまった
あと倫理的に応援し辛い場面には、どうしても理性が邪魔して純粋に物語を受容できなかった
しかし、その個人的に感じた欠点を考慮しても、素晴らしいキャスト陣、制作陣が揃った傑作であることには間違いないのでオススメです