愛は、それでも続く。
シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に着想し、当時のニューヨークの社会的背景を折り込みつつ、ポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人との2つの異なる少年非行グループの高層の犠牲となる若い男女の2日間の恋と死までを描く。
『ロミオとジュリエット』同じくらいテーマとなるのは’愛と憎しみ’そして’対立’。そこに社会的問題である米国における’移民’問題や人種差別を含んで描かれていた。
評価されたのもおそらく今も根強く残る
社会問題を反映させた物語だったことが強くあると思う。あとは巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の技量。
衰廃したアメリカの地を舞台とするものの
ミュージカルらしいダイナミックがしっかりとある。もちろんアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリアナ・デボースのアニタの存在も大きかった。
総じて、いい作品ではあるしアカデミー賞作品賞にノミネートされたことについて驚きはないけど個人的に「ロミオとジュリエット」の筋書きが合わないのか物語としては理性的に動けない人たちが辛気臭くてしょうがなかった。