トム・フーパーは制作前はこう思ってたはずだ。
レミゼがヒットしたのだから、同じミュージカルのキャッツもヒットするだろうと。
まさかこれが悪夢のようになろうとは(笑)
予告の段階で気持ち悪いとしか言えない俳優陣が扮した猫の姿。
世界中で酷評の嵐であり、日本ぐらいじゃないのか、それなりに客が入ったのは。
そもそも物語はかなり単純であり、そこに対して歌や踊りを付け加えているだけである。
だから歌や踊りを楽しむ以前に、キャラに対して違和感を抱かせると、その前で拒否反応を出されてしまう。
イアン・マッケランやジュディ・デンチが猫のコスプレをしているというのは違和感でしかない。
テイラー・スウィフトの歌声だけはまともに見れるが、やはり冒頭の猫と対峙する嫌われる生物を全面に押し出す演出は受け入れ難い。
カルトになるかもしれない作品だが、それ以上にこの作品に関わった役者やトム・フーパーの今後が心配になってしまう。
ちなみにトム・フーパーはこれ以降劇場監督作がない。