kawaida

キャッツのkawaidaのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
1.7
先に言いますが、完全にクソと言うわけではなく、それなりにいいシーンもあれば、「あぁここが撮りたかったのね」という見せ場もあるので、完全に価値がゼロだとは思いません。メインの曲は名曲だと思うし、ジェニファーハドソンが熱唱するシーンは彼女の生い立ちを知っていると流石に泣けた(姉の元カレに両親や甥っ子、兄を惨殺されている)

それでも、1800円の価値はないし、こんな豪華キャストで潤沢な予算使ってやる価値あったのかは甚だ疑問です。

まず、物語が虚無。どこに向かってるのか、こいつらはなんなのか、大筋すら見えてこない、ジェリクルキャッツとはなんなのか、映画内で結局説明もされない。「かわいい猫になろう」ということだとすれば、あまりに価値観が古すぎる。

キャラも一人も好きになれず、純粋さが売りの主人公は純粋というか惚れっぽいバカにしか見えず、好感をもてなかった。

歌と踊りを楽しむもの、と言われても、歌は古臭いし、歌詞は虚無だし、踊りも引きの構図より顔のアップが多すぎて、本当にキャッツファンはこれで良いのかも疑問。ラストの曲とか、あんな顔のドアップを長々と撮る必要ないだろ。総じてカメラワークが意味不明。

悪役マキャビティも、マキャベリとモリアーティが語源ということこそわかれども、一切その要素のない小物で、イドリスエルバじゃなかったらもうマジなんなのあいつ、、、って感じだった

あと小物とかのサイズ感がバラバラすぎて、世界観があんまりにも雑。

そんで、、「あう人とあわない人がいる」みたいなテイで作ってるのが一番腹立つ。
それはさすがに責任を放棄しすぎ。テイラースウィフトのファンがこれ観てどう思うか、考えて欲しい。

狂気は狂気で良いし、こういうコンテンツが好きな人も確かにいるんだろうが、万人に対して不誠実な作品だと思いました。
kawaida

kawaida