ねこ茶屋

キャッツのねこ茶屋のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.9
舞台版・映像版含めて
ねこ茶屋にとっては
初の「キャッツ体験」🐈



歌とダンスてんこ盛りの
ザ・ミュージカル♪



…なんですが、

セリフがほとんど無い上、
歌の方にも説明的な歌詞が少ないので


状況を把握しようと思考を巡らすよりも
眼と耳から入ってくる感覚と
そこから感じ取れるイメージを
自分なりに膨らませるのが楽しい作品かと思います。



冒頭からくりかえし歌われる
「ジェリクルキャット」の意味を
「野良猫」と捉えていたのですが、


あとから調べてみると
もっと深い意味があったんですね。


ジェリクルは
ジュエリーとミラクルから成る造語。

字面的にも
発音した時の音の感触も
キラキラしていて素敵と思いました。

そんなジェリクルな猫たちが集う
月夜の舞踏会は
素晴らしくファンタジー✨



猫好きさんなら
夜中にひっそりと行われる猫の集会を
こっそり覗き見している気分になれること
間違いなし。





そもそもの原作が
子供向けの短編詩集なのだそうで、

なるほど劇中歌の歌詞は
どれもこれも叙情的で

ストーリー展開がどうだとか
伏線がどうだとか

そういった事は
あまり重要ではないのかも。


ただただ
スクリーンに映し出される
猫たちの歌声の響きや
ダンスが放つ熱に身を委ねて


自分も月夜のゴミ捨て場に集う
一匹の猫になってしまえばいいんだろうな。





最後まで
自分が人間である事を忘れられなかったのが
とても残念なので

近いうちに
リベンジ鑑賞したいと思います。
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