ヴぇる

キャッツのヴぇるのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
1.6
凄い作品だ。110分の間に4回居眠りをかましてしまった上に再度見直してもやっぱり訳が分からない形容しがたい驚きに値する作品だ。

序盤から既に今作の期待度は下降線を辿って行った。原因は中途半端なCGIのせいで猫が飛んだり跳ねたりするシーンの重力がおかしいため、違和感があり過ぎるのだ。
ワイヤーのシーンも幾つかあるが、それすらも稚拙な動きで見るに堪えない。
またカメラのスイッチングが拙すぎる。滑らかな写しは問題ない。カメラワークは一定の水準をキープしておりストレスなく見る事は出来るが、場面の切り替わりが早く急過ぎるのだ。これはレ・ミゼラブルでも欠点として上げられていたがそのままになってしまったどころか悪化している。

また誰も彼もが言っているが登場人物の紹介と1曲が長すぎるため、歌の多くは催眠術のように眠気を誘う。動きが単調で映像に驚きがないため直ぐに飽きてしまうのが原因だと思われる。

総評もクソもない。多くの人の110分という時間を奪い去った今作は関わった全ての人間のキャリアをダメにするだろう。
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