「運」を描く、かなり気分の悪いストーリー、しかし核心を突いて、ぶれない1本
なるほど、この作品を見た方のレビューの多くは
「なんなんだ、このゲスい映画は！
最低！気分悪い！」
というのが、王道です
いや、本当にその通りです
しかし、この作品のタイトルは
「マッチポイント」
この意味するところは
スポーツなどにおける最後の決着
という意味ではなく、
最後の一手になったときの
「運」
テニスボールが、ネットに当たって
中間に跳ね返ったとき
どちらに落ちるか…
「運」です。
これがテーマです
何が言いたいか、
多くを語ると完全にネタバレになってしまいますが
確かに、後味は非常に悪いストーリーです
しかし、人生は
そうHappyなことばかりではなく
「なんで、おまえみたいなやつが…」
「おまえなんてバチが当たればいいのに」
など、
不公平な世の中で続いていく物で
この作品は
それを映画にしたという物
中盤からかなり気分悪くなっていきますが
世の中、最後は「運」も関係してくると
納得がいく仕上がりです
気分悪いですが、
テーマがぶれない凄さと、
まとまり方に納得の1本
