パッケージのエロいスカヨハ。DVDを買おうと決心した気持ちの約70%はやらしさから。ちゃんと濃厚エロスな場面もあったんやけど、結構深い感じの映画で焦ったわ。
コートを左右に飛び交うテニスボール。ネット上に球がかかった時に《「どっちに落ちるか？」と主人公が問う。「それは運次第」みたいな答えを主人公は言う。》そんな意味深で印象に残る冒頭の場面は、実際に重要なシークエンス。そのテニスボールの如く、野心家の主人公は欲望を抑えきれず、上流階級の彼女と女優志望のセクシーすぎる美女との間を往来する。どちらも最高の女性。どっちを選択すれば男は幸せな人生を歩めるのだろうか？さぁ、どっちに落ちる？
随所に「運」というワードが出てくる。それは人間の意識を超越した運命的な働きをするもの。幸運やら不運やら、大小関わらず人に影響を与えるもの。主人公は、その運が人生において如何に大切かを語る。そうは言うんやけど、終盤の思いもよらぬ面白い展開と結果を見たら、そうは思えへんねんなぁ。テニスとかのスポーツと人生は全くの別物。人生なら、冷静な選択と努力やらを心掛ければ、運を頼りにしたい最悪の状況に陥る可能性も低そうやしなぁ。普段からちゃんとせーってことやな。
‥‥と、軽い気持ちで観たんやけど色々と考えさせられた映画でした。女性にはあんま勧めにくい作品かな。胸糞悪なるくらい男が浮ついとるから。
