幸せのさちこ

きみと、波にのれたらの幸せのさちこのネタバレレビュー・内容・結末

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

見始めて、みなととひな子が付き合って、
いろんな思い出をつくっていくときにふと
『あぁ、そういえば、彼氏が死んじゃう物語なんだっけ』
って思い出した。

心がきゅっと切なくなったけれど
それよりもずっと2人の姿が
羨ましくて、まぶしくて。

2人が出会ってから
過ごしていく時間が愛おしすぎて、
何度も何度も
その部分だけを繰り返し観ていたい。

まるで、溶けないクリームソーダ
冬の夜のホットココア
甘くて特別な幸せ。

クリスマスの夜、
ずっと触れていたいと
手を繋ぎながら話す夜、
お互いの親指が交互に相手の手を撫でる
その手が愛おしくて切ない。

アニメ作品ならではの展開で現実離れしているからこそ
暗くなりすぎずにひな子の悲しみに心を寄せられる。

最後まで優しく、観る人の背中を押す映画。
題材としては夏が似合う映画だけれど、
冬の夜にひとりで観たい。