このレビューはネタバレを含みます
見始めて、みなととひな子が付き合って、
いろんな思い出をつくっていくときにふと
『あぁ、そういえば、彼氏が死んじゃう物語なんだっけ』
って思い出した。
心がきゅっと切なくなったけれど
それよりもずっと2人の姿が
羨ましくて、まぶしくて。
2人が出会ってから
過ごしていく時間が愛おしすぎて、
何度も何度も
その部分だけを繰り返し観ていたい。
まるで、溶けないクリームソーダ
冬の夜のホットココア
甘くて特別な幸せ。
クリスマスの夜、
ずっと触れていたいと
手を繋ぎながら話す夜、
お互いの親指が交互に相手の手を撫でる
その手が愛おしくて切ない。
アニメ作品ならではの展開で現実離れしているからこそ
暗くなりすぎずにひな子の悲しみに心を寄せられる。
最後まで優しく、観る人の背中を押す映画。
題材としては夏が似合う映画だけれど、
冬の夜にひとりで観たい。