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きみと、波にのれたらのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.0
【リア充が爆発します】
本作はヴァカンス映画であり、ラブストーリーなのだが、かつてあっただろうかと思うほどにリア充バカップルの日常を魅せてくる怪作であった。

サーファーの女の子が消防士の男の子と結ばれ、イチャつくだけの30分。少女漫画は、男女が結ばれると途端につまらなくなる法則なんて知ったこっちゃねぇと、今までもリア充を描いてきた吉田玲子先生はひたすらリア充バカップルのライフスタイルを描写する。

そして、リア充の絶頂に「彼氏死す」というビッグイベントが発生し、悲しみに暮れる彼女は、彼氏の残像とイチャつくサイコな展開へと発展するのだが、映画全体が、リア充ライフの微笑ましい光景を描くことだけに注力しているので、全く辛そうに見えない、寧ろ羨ましく思える程の生活に見えてしまうのだ。

そんなヴァカンス映画、ロメールでもなかったぞと思うと同時にそのチャレンジ精神に面白さを感じた。
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