湯浅監督の水の描写は相変わらずダイナミック。
波とサーフィン、炎と水、男と女。独特のアニメーション表現を大いに満喫できる。
物語は、どストレートな悲恋ものだが、前置きからの話の流れと二人の出会いとヒロインの感情の起伏と周囲の人たちの関係性がうまいこと絡み合って、画面と共に停滞することなく推進され、明るく前向きにオチをつけている。見ごたえのある映画だった。
ファンタジーではあるけど、誰もが共感できるまっとうな青春映画。このリア充キラキラ感が眩しくて目を向けられない人にも、きっと心に届くものはある・・・はず。
