モノクロ映画と勘違いするほどに、白と黒で統一された衣装と背景美術。降りしきる雨が人物を背景へと溶けこませてしまいそう。
主人の復讐のために命を懸ける影武者の過酷な運命。傘を使った美しい武侠アクション。でも二枚貝のようになってアレしたりとかは笑っちゃう。ある意味必見なんだけどw（やっぱり「グレートウォール」のチャン・イーモウ監督！）
そして終盤怒涛の流血沙汰に！欺き欺かれ、意表を突く展開がひたすら続いて誰も信じられなくなる。モノトーンの上品な映像とストーリーが血の赤で汚されていく虚しさよ…。
芸術的な映画と思ってたら実はすごく血生臭かった…という不思議な感触の作品でした。
「レッドクリフ」で趙雲を演じたフー・ジュンが敵国の猛将を演じている。10年前より貫禄ついてる。
本作は三国志の荊州争奪戦をベースにした架空の戦史で、その敵国の猛将というのが関羽をモデルにしているらしい。
ということはフー・ジュンさんは趙雲と関羽を演じたことになるのかな！（どうでもよい気づき）
