チャン・イーモウの武侠映画というと「HERO」が代表的だろうか。色彩に凝った作品であったが、今作は陰と陽を表す為か白と黒を基調とした作品となっており水墨画のような味わいがある。
映像も美術も見事な作品だ。しかし、「HERO」の時も感じたことだが映像でキメればキメようとするほどコントと紙一重になりそうな危うい感じは何なのだろうか。
傘を武器にするところとか色々面白いのだが死闘になってくるとそんな小回りの効かない武器いつまで振り回してんだとか思ってしまう。まさか傘に乗って移動するとは想像もしませんでしたが(絶対酔うやつや)。
中盤から終盤に畳み掛けるような感覚があり、血生臭く謀略も渦巻いてくるがラストに一気に色々なものが吐き出されていく感じは中々に良かった。