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SHADOW/影武者のアガサのレビュー・感想・評価

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)
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炎と雨、本物と偽物、光と影。ストーリー・映像ともにとことん陰陽にこだわったトンデモ歴史スペクタクル。キライじゃない。むしろ好き。

ずっと難しい顔をした影武者と、ずっとハイテンションの本物と、ずっと憂いてる奥さんと、ずっとヘタレな主君が戦争するかどうかでずっと揉めてるシブい映画なのでどうなることかと思いましたが、途中からいきなりバカアクションに振り切れたので安心しました。
竹で作った酸素ボンベを背負いスキューバダイビングで敵地に潜入したり、よく切れそうな傘で坂道を転がったり、めちゃくちゃバカじゃないですか。いいよーいいねーもっとバカになれ!

妹姫による結納品の返し方がかっこよすぎたのと、ラストショットの奥さんの表情がすばらしかったので、最終的にはなんだか高尚なもの観たような気持ちになります。人間ってふしぎ。

「重要人物には影がいる」という設定だったので、てっきり最後は「実は自分も影武者だった殿が本物の殿の首を持ってきて、これでオレもお前も安心だな」というオチかと思いました。ヘタレな理由もそれかと。影武者おらんのかい。っていうか殿こそ影武者要るやろ。
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