劇場で見逃したやつ。ステファノ・ソッリマの長編デビュー作。
なぜか特殊部隊の話かと勘違いしていたけど、機動隊の話。特殊部隊より一般市民になじみある。スタジアムのフーリガン暴動やデモ鎮圧でも登場する。大がかりな犯罪に対応するのとはちょっと違う。
ムサ苦しい男だらけの機動隊、市民のため、正義のためとはいえ、時に行きすぎた防衛からくる暴力なんかもあって、新人君は正義感と仲間意識の間で揺れる。
劇中では機動隊はバカがやる仕事なんて酷い言葉を吐くお偉いさんがいてイラっとした。
市民のためにまるで人間バリケードのようなことまでやる彼らには頭が下がるが、たまに出る職権濫用的みせしめの暴力はさすがに批判も呼び起こすだろう。
そんな機動隊の彼らは私生活も踏んだり蹴ったりで、危険な仕事にも関わらず報われない感があってのフラストレーションはあるだろうな。
裁判所(だったかな?)で「俺たちだってこんなことやりたくてやってるわけじゃない」「もっと仕事に理解を示してほしい」というのは本心だろうね。綺麗事は一切無し。
新人君と同じ気持ちで観てしまってどっと疲れた。