主演を巡る2人の若いキャストを追ったドキュメンタリーパートと、実際に撮られた短編青春映画からなる今作。ドキュメンタリーも短編映画も、どちらも単体では悪くないし、意欲は買いたい。ただ、1本の映画に組み合わせた時に、融和性がそこまで高くないように感じてしまった。
主演の座を巡るワークショップの様子は面白いし、「大人になる」ことへの抵抗を描く青春譚も悪くない。ただ、出演した子達が今作の撮影を通じて、「何か」になれたことが分かるので、どうもメッセージの刺さりは弱くなってしまった印象だ。題材はどちらも好きなものだったので惜しい!