バードケージ、ではなくバードボックス。光が入らない世界を暗示？ 果たして、箱を抜け出して光を見ることができるのか。
主人公が「妊娠中」という設定は緊迫感が増す。時系列が変わるので、「じゃあこの子供たちは。。」と想像が膨らむ。展開が工夫されていて飽きなかった。避難場所でのありがちな集団心理も、上手い。なぜマルコビッチ、とも思ったが流石ですね。
昔、手塚マンガで人間は「見える」ことが偏見や争いを引き起こす、的なことを言っていた。この作品では急に目隠し生活に陥ったので大変だが、何十年か経って「見ない」ことが普通の人類になったらどうなるかと考える。
