見ずに戦う、見ずに逃げる恐怖がリアル。
見る者によって、美しく救いになるものなのか、おぞましく死を意味するものなのか、それは変化する。
実態がなく、ひとそれぞれが持つ心の弱さなんじゃないかと思った。
スサンネ・ビア監督作品は淡々とかつ身につまされる心理描写が上手く、本作では母親の強さが特に際立っていたと思う。
ただ、もう少し大きい展開からのオチに繋がると期待していたのでちょっと物足りなかったかな…
ムーンライトに出ていたトレヴァンテ・ローズが凄く魅力的で、サンドラ・ブロックに負けず劣らずの存在感だった。