ふじ

バード・ボックスのふじのネタバレレビュー・内容・結末

バード・ボックス(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

拍子抜けな結末だったが、それまでの過程はとても好みの映画だった。
ただ単純に音や迫力で驚かせるのではなく、不気味な怖さ、恐ろしさが映像として描かれていて、見ていて楽しかった。
また、現在とこれまでの映像が交差していく見せ方で、飽きずに最後まで見ることができた。

クワイエットプレイスと似た、家族愛や〇〇したら死ぬというテーマではあったが、この映画では主人公は子供に対して最初から愛を持っていた訳ではなく、ストーリーが進むのに沿って子供を守らなければいけないという意識が強くなっていった。その過程を一緒に見ていると、みんなで逃げ切って!お願い!という想いが強くなっていった。

結末に近づくにつれ幻聴が聞こえ、目隠しを外そうとさせるのは、「何か」を観ると喜んだり他人にも見させようとする異常者に主人公が近づいていっているという暗示だったのだろうか。

個人的には主人公に子供を託した女性と、主人公の間に子供を守り通す程の絆があるようには思えなかったので、もう少しその二人が共に過ごすシーンが欲しかったかもしれない。
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